MRI
本年のMRIブースでは、プレゼンテーションルームを中心に展示を行いました。プレゼンテーションルームでは、Discovery 750w 3.0T Expertのモックアップを展示し、その隣の大きなスクリーンにて約12分間のプレゼンテーションを行いました。ここではSILENT SCANと最新のアプリケーションプラットフォームであるDV24をご使用頂いているお客様の声と共に紹介いたしました。本プレゼンテーションルームには3日間で約1,600人のお客様にご来場いただきました。本レポートではプレゼンテーションの内容を中心にご紹介いたします。

MRブースの概観。中央の大きな「箱」がプレゼンテーションルーム。手前にMR Touchのドライバーが見えます。

プレゼンテーションルームの内側。MR750wの内側にスピーカーを入れて、ほぼMR室と同じ環境音を再現。通常撮像とSILENT SCANを聞き比べて頂きました。
まずはSILENT SCAN。世界で初めて※1「音のしない※2MRI検査」を可能にしたSILENT SCANは、MR検査室の環境音+3dB以下での検査を可能としています。プレゼンテーションルームでは通常の撮像音とSILENT SCANの撮像音をほぼMR検査室と同等の環境にてご体感頂きました。(※1. 2013年9月調査、※2. 検査環境音+3dB以下)
SILENT SCANは2014年4月時点で全国で29台が稼働しており、今後も続々と稼働開始予定です。このSILENT SCANを実臨床で役立てている2施設のお客様の声をビデオで紹介いたしました。
一つは大阪大学病院で、放射線医学講座:渡邊 嘉之先生より小児検査への使用経験をご紹介頂きました。 SILENT SCANでは小児患者さんの眠りの浅い時に撮像音によって覚醒してしまう例が減り、追加の鎮静も減りました。これにより小児MRIの検査効率が向上した他、検査の安全性にもつながっているとコメントを頂戴しました。
もう一施設は順天堂大学医学部附属順天堂医院です。
放射線科の青木茂樹先生よりSILENT SCANを用いたMRAの有用性をご紹介頂きました。SLILENT SCANのMRAではTE(エコー時間)が極めて短く(※ほぼゼロ)、位相分散が起こりにくくなります。結果、動脈瘤に対するコイル及びステント留置後のフォローアップにて同部位の血流の可視化が可能になりました。これにより、非侵襲的にフォローアップを行える可能性が出てきたとコメントを頂戴しました。

プレゼンテーションの中でご紹介頂いた先生方のコメントと画像をまとめたリーフレット。プレゼンテーションをお聞き頂いたお客様へ配布させて頂きました。
DV24では、3次元の動き補正を行う3D PROMO、MRCPやDWI、更にはLAVAでも使用可能なBody Navigator、位相画像も作成可能なSWAN 2.0、整形領域の金属アーチファクトを補正するMAVRIC-SL(※MR Conditionalデバイスに限る)、心臓アプリケーションの拡張など多彩な機能を含んでいます。(※オプションを含みます。)
この中でもプレゼンテーションでは期待の撮像法であるFOCUSをクローズアップしました。FOCUSは局励起技術を用いた撮像法で、DWIやDTIの歪の低減や空間分解能向上に用いられます。ここでは聖隷浜松病院 放射線科:増井孝之先生にご使用経験をお話し頂きました。FOCUSでは今までのDWIに比べて歪が低減されており、空間分解能を上げた撮像が可能です。その結果、より高い確信度で腫瘍の深達度の評価が可能とコメントを頂きました。
また、上記3名の先生方の他にもSILENT&DV24をご使用頂いている全国の先生方のショートコメントをプレゼンテーションに織り込んで皆様にお届けいたしました。(本プレゼンテーション動画も、ページページ右上からご覧になれます。)
GE MRブースではDiscovery MR750w 3.0Tを配したプレゼンテーションルームで、SILENT SCANおよびDV24の魅力の数々を、実際にご活用いただいているユーザー様の声を交えてご紹介しました。プレゼンテーションをご覧いただいた後には、ブース内で紹介した臨床経験を、リーフレットとしてお渡ししました。
こちらのWebページでブースでご紹介したプレゼンテーションと、実際配布されていたリーフレットをご覧いただけます。(リーフレットはページ左側からご覧いただけます。)

充実したDV24のアプリケーションの数々。特に今回は局所励起技術を用いた「FOCUS」を中心にご紹介しました。
プレゼンテーションルームではDiscovery MR750w 3.0T Expertが中心でしたが、他のGE:MRIのラインナップはPC&iPadによるeパネルで紹介いたしました。なおiPadではT2強調画像やFLAIR画像も含めたSILENT SCANの音をヘッドフォンでお聞き頂きました。

製品の特長・臨床画像などをeパネルでご紹介

30周年記念パネル:2003年はPROPELLER、VIBRANT、TRICKSが登場しました。(Signa EXCITE Xl)
さて、GEのMRIはおかげさまで2013年に30周年を迎えました。プレゼンテーションルーム前面の縦型パネル3枚では1983年から2013年までに登場したGEMRIのハード、ソフト技術を年代順に紹介する自動プレゼンテーションを展示しました。「約10分で振り返るGE MRIの歴史」、これからも時代の顔にふさわしい技術・装置を開発していく所存です。今後ともご意見、ご支援宜しくお願いいたします。今回も多数の臨床画像にご協力頂きました。ビデオにご出演頂きました先生方含めまして、御礼申し上げます。
Discovery MR750w Expert 3.0T
医療機器認証番号::223ACBZX00061000
販売名称:ディスカバリーMR750
Discovery MR 750
医療機器認証番号::221ACBZX00095000
販売名称:ディスカバリーMR750
Optima MR450w Expert 1.5T
医療機器認証番号::223ACBZX00032000
販売名称:オプティマMR450w
Signa EXCITE Xl 1.5T
医療機器承認番号::6100BZY00207000号
販売名称:シグナ核磁気共鳴コンピュータ断層撮影装置